2012年4月11日水曜日

「ゆいこ インタビュー」

混声三部合唱組曲「阿賀野川」20周年プロジェクトにサポートメンバーとして参加している、キーボーディストゆいこ。
参加経緯から楽曲アレンジに対して、ゆいこが感じた「合唱×ROCK」への想いを語ってくれた。



音楽は一人一人の力がないと完成されない 


――サポートメンバーでの参加ということですが、今回のプロジェクトに参加することになった経緯を教えて下さい。

そうですねぇ、去年の3月くらいかな?
ドラムの和徳から急にメールが来たんですよ。
ずっと連絡を取っていなかったんですけど。
…あ、私と和徳は4年前くらいまで一緒にバンドしていて、その頃からの知り合いなんですけど。
ただプライベートでは全然交流が無くて(笑)。
そんな感じだったのに急にメールが来て、混声三部合唱組曲「阿賀野川」20周年プロジェクトの内容が長文で書かれてあったんですよ(笑)。
でもメールを見ていったら凄い熱い内容でしてね!
要約すると、
“俺は今、凄いプロジェクトやってるんだけど、ちょっとキーボードやってよ!”
“トオルさん (ミナガワトオル)の構想が壮大で、マジ凄いから!”
みたいな感じで。
…いや、ちょっと軽かったかな(笑)。
実際はもっとしっかりした文章でした(笑)。


――ははは(笑)、意外な展開から始まったんですね!

そうなんです。
でも実際は、プロジェクトの内容は和徳を通してだったので…。
トオルくんが一番熱いのは言うまでもないですよね!


――では、ゆいこさんも他のメンバーと同様、プロジェクトへの愛情を延々と聞かされましたね(笑)?

はい、そうですね(笑)。
 企画書も作ってあって、熱意をとても感じました。
というか、トオルくん本人の「語り」が熱かったです!
前代未聞ですし、阿賀町の地域活性化を踏まえてのプロジェクトだったので参加しようと思いましたね。




――実際に、合唱組曲「阿賀野川」を聴いての感想は?

私は基本的にロック全般が好きなんですけど、それ以外にゴスペルやクラシックとかも好きでして。
まあ、音楽に関しては雑食なんです…、詳しくはないですが(笑)。
だから、合唱組曲「阿賀野川」も初めて聴いたときは普通に“いいなぁ”と思いましたよ。
合唱って大勢で歌うじゃないですか。
感動するし、パワーを感じますよね!
組曲なので、場面の移り変わりも十分に楽しめました。


――ちなみに、阿賀町のことは今回のプロジェクトで初めて知ったのですか?

いえ、阿賀町には観光で行ったこともありますので、勿論知ってましたよ。
私は以前、森林生態学を学んでいましたし、登山とかも好きなんです。
だから自然や樹が大好きなんですよ。
将軍杉を初めて見た時は、とても立派な杉で、周りの空気がしっとりと落ち着いて…。
なんていうのかなぁ…、個人的にですけど神聖な感じがしました。


――確かに歴史ある立派な杉ですもんね。
そんな情景も含めている合唱組曲「阿賀野川」をROCKにアレンジしたわけですが、演奏してみていかがでしたか?


“デモ音源があるから大丈夫!”みたいな勢いでの参加だったのですが…。
実際、キーボードのパートが無い部分も結構あって(笑)。
しばらく音楽活動にブランクがあった私としては、かなり苦労しましたね。
まずは情景に合わせた音づくりや、ギターとのバランス、雰囲気に合わせて鍵盤をどう組み込んでいくか…。
でも、メンバーが色々とアイディアを出してくれたので、良い感じになったのではないでしょうか。
合唱もそうですけど、音楽は一人一人の力がないと完成されないですからね!


――レコーディングもお疲れさまでした。
無事終了して良かったですね。

ありがとうございます!
皆さんのおかげです!
限られた短い時間の中で完成させなきゃいけないプレッシャーもありましたし。
何とか作り上げられたので良かったです。


――では、最後に読者へ向けてメッセージをお願いします。

そうですね。
音楽って遥か昔からあるもので、楽しんだり絆を深めたり、祈ったり伝えたり、様々な力を持っているものですよね。
その力が、合唱組曲「阿賀野川」や今回のプロジェクトの合唱×ROCKにも十分に表れているな、と感じています。
みなさんも是非一緒に音楽の力を感じていきましょう!





ゆいこ
1981年生まれ
秋田県秋田市出身
Swallowtail*Queenbee and Minami サポートキーボード
森林生態学を学んだ山ガール